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それでも爆買いに頼る集客は危険?中国税関は例の厳格化を全面否定と言うが…【インバウンドニュース】

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今年の8月からWe Chatを中心に騒がれていた「9月1日からの中国税関検査厳格化」に関し(最初の記事はコチラ続報はコチラ)2015年10月3日付の日経デジタルによれば、中国税関総署は新しい政策は打ち出していない」と全面否定との記事が公開されました。「日本の観光業界は胸をなでおろした」なんて書いてあります。

ひねくれものの私は、それでも「本当かいな?」と思ってしまうわけですが、この事が事実であろうとなかろうと、爆買いに頼る集客の危険性を私なりに検証してみたいと思います。冷や水冷や水!←性格ワルイ

 
以下、こんな事が起こると爆買いに大影響!という項目をいくつか挙げてみます。

(1)同記事内でも書かれておりますが、「中国政府が中国国内の産業に与える影響が無視できないと判断すれば、いつどうなるかわからない」というように、政府決定が関係する場合

(2)爆買いが一時のブームで終わってしまった場合(当たり前ですが存在する要素です)

(3)中国製品の品質が著しく向上した場合(メディアは日本で買うと安いを強調しますが、中国国内EC用の仕入れのために爆買いしている場合は代理購入者の手数料も支払う必要がありますから、中国メーカーが本気出した場合は取って代わられる可能性あり)

(4)中国の各地各方面税関が、独自の判断で検査を厳格化する(いつでも検査をする権利がありますから)

(5)デマが拡散する(今回8月と同様のケース)

 
主にこんな感じだと思いますが、(4)と(5)は中国慣れしていないとイメージしづらいかもしれませんので補足説明させていただきます

 
まず(4)に関して。爆買い、というか、中国国内ECの仕入に関係している税関は航空小包と、空港の入国時ですね。このふたつの税関に共通するのは「全量検査をしているわけではない」という点にあります。のんびり検査しても厳しめに検査しても、運が悪ければ課税対象とされます。

ではこの「のんびり」「厳しめ」の基準は中国全土統一かと問われれば、圧倒的にNO!です。最近では日本でiPhone6sを大量に購入して中国に入国、という方が狙い撃ちにされたケースもあります(確か課税率10%かな?)。この時も中国内では「上海浦東はひどかった!」とか、「広州そうでもなかったよ」みたいなやりとりがされています。当然上海がゆるくて広州が厳しい時もあるでしょうし、こればかりは全く予想できません。気まぐれです。

繰り返し検査が厳しくなればその空港経由でハンドキャリーの仕入をするのが不安定になり、必然的に代理購入手数料を払って日本に行かせて仕入をさせるという行為が難しくなります(訪日中国人観光客の一部は、この代理購入手数料でほぼチャラで日本旅行をしているらしいですよ!)。

 
と、これはやはり税関の問題なので仕方ないと言えば仕方ないのですが、個人的に気になっているのが(5)のケースです。

そもそも今回、なぜこのようなデマが発生したのかを多少なりとも考える必要があるでしょう。一体どんな人間がこういうデマの火元になっているのか?

・自分も訪日旅行に行きたいがいけないので爆買いのような行為をやっかんでいる(中国人)
・日本製品に押されて自分とこの商品が売れない小売関係の方(ECだけでなくリアル店舗も含む。中国人もしくは現地の日本人)
・単に騒ぎを起こすのが好き(全世界)
・単に日本製品が人気あるのが気に入らない(中国人)
・日本で真面目に関税を払って越境EC、輸出をしている(日本人もしくは日本在住中国人)

挙げたらキリないので主にこんな感じかと。

 
実際にこのデマ(日経の記事が正しければという前提ですが)が生じた8月、限定的かもしれませんが、特に航空貨物利用の中国ECサイト運営者は仕入を控えていたようです。私の関係するところでも、8月下旬は中国向けの人気商品の売上減が起こっていました。デマだろうと真実だろうと、それが純粋なお土産や自分へのプレゼントでない限り、訪日旅行での爆買いにも影響が出ない事はないはずです。

 
PointはSNSの世の中となり、こういうデマは拡散が簡単になったことでしょう。しかも個人的に誰かを誹謗中傷したりとか政府を批判したりとかでもない「単なる噂」ですから、当面は悪質性もそんなに高くないと見なされるでしょう。事実、今回のこのデマに関して「誰がこんなくだらないことを根拠もなく言い始めたんだ!」ではなく、「あーデマで良かった」と文字通り胸をなでおろした方も多いんじゃないでしょうか?でも今回一定の影響があったわけですから、今後も上記のような気持ちでいる方が同じことを真似しないとは限らないわけです。
更にやっかいな事に一部税関では限定的に本当に検査を厳格化したりしているわけですから、もうデマだろうが真実だろうが、「今度こそ来たか?」「いや、今回もデマに違いない」とこれに関連した情報に対して疑心暗鬼になってしまいますよね。私は今でも日経さんのこの記事に対しても100%真実であると判断するには早いと思ってますし(日経さんスイマセン!)。

SNSによって空前の盛り上がりを見せている爆買いが、SNSによって終焉の危機を迎える

というリスクが常に存在することを忘れてはなりません。
 
それでは私たちには何ができるのでしょう?
 
先ずは、爆買いに影響されない魅力あるコンテンツをしっかり用意しましょう。その地に行くことが訪日観光の目的である、そうなればこんなデマが発生しようとしまいと大した問題ではなくなります。

そして、我々日本人はもっと中国の事を理解しましょう。誰かが喜べばその陰で誰かが悲しんでいるかもしれないのです。メディアがどう言ったから自分たちもどとか関係ありません。インバウンドだから日本国内で完結しているとは考えず、相手国の事情もよく酌んだ上で自分たちが行動しましょう。みなさんが行っているのは立派な中国ビジネス、日中間ビジネスなのです。現地に進出していないからリスクはほとんどないなどとは考えないでください。繰り返しますが相手を理解する。その姿勢があれば、必ず成功できるはずです!

 
当サイトでは今後も「行間を考えながら」情報を発信してまいります。先ずは今回の報道、事実であることを祈りましょう!(日経さん重ねて失礼お許しください!)

 
※本記事に関連して、2016年1月初旬より、中国人に人気の一部商品関税率が大幅にアップしました。詳しくはコチラからご覧ください!

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