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地方にむしろチャンスあり?【インバウンド考察】

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中国人観光客による爆買い(決してリスペクトしているとは思えないこの表現がまさかこのまま定着してしまうのか!?)の効果で前年度四半期に比べ売上利益共に大幅アップ、本年度の売り上げ目標を前倒しで達成、なんていうニュースもちらほら見かける今日この頃。
ここに来てようやく「実は頼まれた買い物に追われて、ロクに観光なんてできていない」という論調の記事も増えてきたように思えます。

同時に、中国人観光客が団体ツアーから個人旅行へシフトするスピードが思いの外速い、という記事も見かけます。東京大阪では自由時間のほとんどを観光ではなく買い物に費やすハメになっているわけですから、普通に観光したい方はもう少し自分の時間が欲しいと思うのは至極当然とも言えます。

 

他にも「バス移動が疲れる」「新幹線乗ってみたい」というような理由の方もいらっしゃいますが、

「中国人がバスに30人乗ったらうるさくてかなわない」

という理由の方もかなり多いみたいです(日本人と同じ気持ちの中国人の方も多いんですよ!)。
日本人に比べて話す声も大きいですしね。団体格安ツアーの場合は収入レベル、マナーレベルもまちまちですし、時に大人の振る舞いができない旅行客の方もいらっしゃるのでしょう。

 

戻って買い物の話題ですが、上述の通り「頼まれた買い物」というのが非常に多いわけで、これには中国のタオバオやT-MALLといった通販で販売するための仕入れ商品も多く含まれています。確立されたブランド商品から、一時的に話題になっているような日本製品まで様々です。

それでは地方独特の名産なども多く購入されているのでしょうか?これはもう、当たり前ですが量販店で販売されているかどうかで大きく差が出ますよね。
大量購入の対象となる日本製品はどんなものか?極めて単純な図式です。

・中国の自分のEC店舗やwe chatを利用して人気商品を売りたい
・できるだけ安く確実に仕入をしたい ⇒ 日本に行く友人、日本にいる友人(留学生等)に購入代行依頼(※注:不良プレイヤーには「ニセモノ」という選択肢もあります)
・そのためには購入(仕入)の難易度が低い製品であることが必要
・量販店やAmazonで購入できないと仕入が安定しない
・結果量販店での購入者は、量販店の多い都市を観光ルートに選ぶ(選ぶってのは大げさか?)

はっきり言ってこの「購入代行兼観光」の層は地方の集客のターゲットには向いていません。スッパリ諦めましょう。
「日本で買う方が安いから」という自分利用のために日用品とかを買いまくる方も同様です。

 

それでも「自分のために特別なもの」「旅行先で出会った素敵なもの」を求める観光客も多いです。個人旅行にシフトすればするほどそう言った方が増えてきます。
「仕入」ではなく「お土産」として購入してくれる旅行者の事です。

こういう旅行者は貴重です。大事にしなくてはなりません。彼らはこのタオバオでは売っていないようなお土産を帰国後配ってくれて、もらった方も気に入れば自分もその地に行って購入してみたいという気持ちになります。今更ですが、旅行者は時にあなたの地域の最も優秀な広報係となるのです。

「どこででも手に入るわけではない」というのは極めて重要な要素です。プレミア感というのは中国人の大好きな要素ですし、観光地と紐づいている特色のある製品であれば大チャンスです。爆発的に売れるというわけではないかもしれませんが、長きに渡ってその地域の観光客誘致にひと役買う事になるでしょう。

 

あなたの地域に「中国人観光客が全く来ない」のか、「来てはくれるけど数がまだまだ少ない」のかはわかりません。
もし後者であれば、先ずは訪問してくれた観光客の方々にたくさんの思い出を作ってあげましょう。中国人も日本人も根っこのところは変わりません。旅先で出会った素敵なサプライズの印象が、初めての日本人との交流の体験が、あなたの地域へと再び足を向かわせる原動力となるのです。

・せっかくなのでたくさん交流しましょう
・(その方にしろその方のお友達にしろ)次回またお越しの際にはとってもいい事がある仕掛けを何か用意しておきましょう
・自慢の土産品の販売ルートはしっかり管理できる範囲に留めましょう
・コピーでもよいので、御礼の気持ちと製品の魅力や食べ方を伝える中国語を添えて渡しましょう
・これはコピーではなくちゃんと印刷するなどして、その観光客のお友達が見たら旅行に行きたくなるような何かを持って帰っていただきましょう(実際に訪問した観光客向けの中国語資料はあっても、優良見込み客であるその友達向けの資料やクーポンなどを発行しているところは少ないような?)
・販売目的でない個人輸入であると判断できる場合は、海外販売にも極力対応しましょう。中秋節(9月)も、最近は必ずしも月餅を持参するばかりでなくなりましたので、贈答品として適している場合は期間限定でもよいので尚更対応しましょう。
(※これらの附加サービスは大した費用と手間なく提供が可能です!)

 

忘れないでいただき事がひとつ。あなたは中国では、その中国人観光客の方にとって人生で最初の日本人の友達と呼ばれているかもしれないのです。
あなたも彼らを友人と思う事ができたなら、きっと良い関係が築けることでしょう。

 

最後に。
「日本でも聞いたことのないメーカーの製品がなぜ中国でそんなに売れているの?」
という場面に遭遇したことのある方も多いと思いますが、こういう中国のECで利用されている一時的なスマッシュヒット商品は、価格競争力がなくなり次第お払い箱になる可能性があります。
あなたの地域に突出した魅力のある製品があり、まだ全国ブランドというわけでもない場合には、くれぐれも販売方法に十分注意してください。金の卵の高卒ドラフト1位投手を2年で使いつぶしてしまうような事になりかねませんよ!

 

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