日中間の海をまたいだ活動をしながら交流とビジネスを創出するためのWEBサイト
メルマガ登録はこちら
様々な中国情報を発信中!

中国EC市場を想像しながら越境ECを考えてみよう③

shutterstock_143229307

 

第3回 「そんな相手とどうやって戦えばいいんです?」

 

前回までのあらすじ
田舎に帰り、両親に寄生しながら毎晩1人ボウリングの腕前を磨く翔太に社会復帰への道は残されているのか?

 

「曲がりが悪い…」

中国向け越境ECへの挑戦を断念して早や3か月。自身のアイデンティティーを保つために始めたボウリングではあったが、それまで気づかなかった意外な才能が開花し、スコアは早くも280前後で安定するほどになっていた。

「俺のECサイト運営能力も、せめてボウリングの腕前程度にあったなら…」

こういった雑念を持ちながら投げれば当然スコアにも影響する。今日は250に届くか届かないかという体たらくだ。

「しかし未だにわからない。どうして俺のサイトの商品価格だけが圧倒的に高かったのか…くっ、スプリット!」

両サイドに綺麗に1本ずつ残ったピンの間に存在する大きな空間。それが中国大陸という大きな市場に見えて仕方がない。

「ふっ、空間が大陸なら両サイドのピンは差し詰め香港か台湾か、はたまた大陸に飲み込まれる俺という人間を表すのか…。まてよ、香港?」

 

圧倒的閃きっ…!!

 

こう仮定してみてはどうだろう。

・中国で個人輸入をする場合、自分の取り扱った化粧品の関税は50%(連載①参照)
・日本の市場小売価格8000円税別だったので、関税込み価格は12000円、現在の人民元レートで約600元
・しかし「日本から直輸入」を謳っているT-MALL出展の中国国内ECサイトの同商品販売価格は450元
・なぜなら仕入の時点で関税を払っていない可能性が高いから

 

関税を支払っていない!?まさか…香港経由で!?

 

・大陸と違い一般輸入の規制が厳しくない香港に、低い関税率で日本製品が輸入される
・本来そのまま大陸に流してはいけないそれら製品を、何者かが流している
・よくよく考えてみれば、中国からの訪日旅行客の買い物も様々だ。ネットでしか人気のないような商品も大量にまとめ買いされている
・ハンドキャリーなら帰国時手荷物検査を受けなければ関税フリー(定価買いでも、関税50%を思えば利益乗せられる)

 

証拠があるわけではない。現行犯で捕えたわけでもない。それなのに漲るこの自信。

 

・更にネット通販プレーヤーも様々。人気商品は薄利か逆ザヤでも、集客力アップに安売りすればいい
・だってタオバオにしろT-MALLにしろ、人気商品を価格の安い順に検索する中国人は多いのだから
・多少の赤字が出たって、広告宣伝費と思えば安いもの

 

所詮は想像にすぎない。だが翔太の中でこの考えは確信へと変わっている。続けて獲った6個のストライクがそれを証明している。
俺はこういう中国ECの側面も理解せずに、言われるがままコンサルに金を払い、誰もがやるやり方で勝負を…。

気づけば並んだ12個のストライク。満点回答。なるほどカラクリは見えた。これまで大した資金力もないのに他の越境ECサイトの動向ばかり気にしてきたが、ライバルは彼らではなかった。本当に競争すべき相手は中国国内ECプレーヤー…。

更に並んだ12個のストライク。もう迷いはない。

 

「よし、これならプロでもやっていける…!」

 

おいおい翔太、東京行きの片道切符は、まさかプロボウラーを目指すために握りしめるのか?
中国向け越境ECに取り組む際の注意点のまとめもあるらしい、波乱と感動の最終回へ!

 

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です