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炎上が怖くてハグができるか!【対談:日中フリーハグ代表 张潇】

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街頭で「ハグしませんか?」と言われたら、あなたならどうします?日中友好のためにそれを行う団体「日中フリーハグ」。代表の张潇(ちょうしょう)くんと、90分間濃い~対談してみました!

 

こんにちは!とせんばプロジェクトの本炭です。

以前「口先だけの日中友好は要らない!」という記事でご紹介をしました、

「日中フリーハグ 代表:张潇(ちょう・しょう)」くん

と、2015年12月末にようやく対談の機会を設けることができました。今回はその時の張くんの「熱い想い」を、皆様に温度差を感じて頂くことなくお伝えしていこうと思います。フリーハグという活動が何かに関しては、上記の記事をお手数ですがご覧ください。

まずは簡単に張くんのプロフィールから。

 

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张潇(ちょう・しょう/Zhang Xiao)

慶応義塾大学(2016年3月卒業見込)。

桑原功一さんの動画を見て感化され、一中国人として、自らのできることを身近な小さな行動から始めようと思い、動画を見た当日に「日中フリーハグ」という組織の企画書を徹夜で殴り書きで書き上げ、翌2014年7月20日、友人と渋谷で活動を行い始める。

最近の画像では「ふくよかさ」に磨きがかかったような気がするが、それが「ぬいぐるみみたいな方がハグ感もアップするだろう」という理由からかどうかは、筆者は知る由もない。

 

おやおや、そんなにふくよかになっているのでしょうか?ちなみに対談当日の画像がコチラ。

 
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若干画像のトリミングに悪意を込めましたが、痩せて男前、ふくよかになってぬいぐるみ、羨ましい限りです。私なんぞはこれ以上太ったらただの中年太り、脂ぎった額で目を血走らせながらハグ。うーん、想像するだけで刑務所行きです。

と、本炭の事はさておきで、張くんと腰を据えて話す事90分、改めてその内に秘める熱い想いをぶつけられました。早速当日の模様をお届けいたします!

 

 

【中国の分別ごみ箱、同じトラックにドカン!を見てショック】

 
張「日本人を始め、世界の多くの人々が中華料理を好きでいてくれています。中華料理は世界中で胃袋を掴むことに成功したのに、中国人そのものはまだまだ世界で認められていない。僕らは中華料理に負けている場合じゃないんです!」

 
実はこの対談、張くん主催の団体「日中フリーハグ」が中華街でハグを行った数日後に実施されたことから、いきなりこんな話題でスタートしました。のっけから熱いです。しかしながら、何を以て世界で認められていないと言うのか?彼は「道徳心の問題」を例に挙げて話します。

 
張「この間中国に久々に帰って目に入ってきたんですが、今では中国の路上のゴミ箱でも、リサイクル可能なゴミ(可回收)とそうでないゴミ(不可回收)を分別して捨てるようになっています。確かに分別の仕方はまだまだデタラメですが、それでも中国が文明国家となるためには必要な第1歩で、とても意義があると思います」

ところが?

張「ところが収集に来たトラックは、どちらのゴミも関係なくまとめてドカン!とトラックに放り込んで走り去って行ったのです。ものすごく悔しい気持ちになりました!」

 

 

【日中の小学校教育の違いにも原因がある】

 
張「ほら、日本では『総合』って授業があるじゃないですか?あれがすごく大事だと思うんです」

総合?オイちゃんの世代にはなかった授業です。同世代の皆様のために解説いたしますと、道徳を含めた「人間形成」や「社会との関わり」みたいなものを学ぶらしいです。ゴミ拾い、社会見学などなど。ってムムム?それって中国の小学校にはないんですか?

張「ないですね。勉強ばかりです。小5の時に日本に来たんですが、日本の小学校の授業に出てビックリしたのが、授業中に手を挙げてトイレに行ったり、具合の悪い子が保健室に行けること。中国では一度も見たことなかったです」

 
もちろん授業中の私語などもってのほか。私なぞは、小1から中3まで、通知表の「先生から保護者へ」の欄で、3学期×9年間=計27回「授業中の私語が多い」と書かれたものですが…。私語なら皆勤賞。こればかりは日本に生まれて良かった!

と、私の話はさておき。張くんからすると、日本では小さいころからゴミ捨てなど「他者や社会へ迷惑をかけない」ための教育があるため大人になっても習慣づいている、中国は誰も教えてくれないから他の人と同じようにする。また、「誰もがゴミを捨てなくなったら、ゴミ掃除の人の仕事を奪う事になる」というのを、言い訳でなく本気で思っている中国人もまだまだ多く。ファーストフード店で、食べた後自分で片付けないのも同じ理由ですね。店員さんの仕事を奪う方が失礼、と。

日本人からすれば教育の部分では中国に完全に負けている、張くんからすれば、「確かにそうかもしれないが、勉強ができるだけでは世界で認められる民族にはなり得ない」。日中共に悩みはつきません。

 

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【いつまでも胸にこだまする、ある老人の話】

 
悩んでいてもしょうがないので、フリーハグをやって嬉しかったハナシを聞いてみました。

張「フリーハグをやって来ての体験からですが、否定的な日本人の場合はすれ違った後に批判的な事を言います。一方中国人は直接文句を言いに来ます。特に中国現地では多いですね。こんなことをやって関係が変わるかとか、友好なんて必要ないとか。圧倒的に年配の方が多いです。ただ、そのほとんどの方は日本に行った事のない方で、僕はその時必ず『是非一度日本に行ってみてください、僕と同じ気持ちになるかもしれませんよ!』と伝えます」

張「ある日銀座でフリーハグをやっているときに、一人の中国人、たぶん60歳近いと思うんですが、いつもの感じで僕の方にやって来たんです。『ああ、これはまた怒られるな』と思ったら、その方は突然泣き出してしまったのです。怒るかと思ったのに!」

張「話を聞いてみると、その方のお嬢さんは日本にずっと住んでいて、最近結婚したい相手がいるので紹介したいと日本に呼ばれたらしいんです。そしてその相手が日本人だったと。ご自身はお嬢さんの関係で何度も日本に足を運んで、日本の良さも日本人の良さも理解していたつもりなのに、娘が日本人と結婚することをどうしても受け入れられない自分がいると…」

張「頭では受け入れることができても、心ではできない。それでも時代は変わった。だから私は君を応援する。君の活動を通じて、私のような中国人が一人でも少なくなってくれる事を願って…」

 
この時張くんの中で大きな喜びと共に、これまで以上に強く「この活動を何があっても続けていく」という想いが沸き上がったのです。全てを受け入れて前に進み続ける。そう、今、日本と中国はいがみ合うことなく、共に歩んでいかなければならないのです。

 

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【訪日中国人が増えても、本国との温度差は大きい】

 
張「逆に一番ツラい気持ちになったのは、やっぱり人民網に取り上げられた時ですね」

実は張くんのフリーハグの活動は、2015年7月に「人民網」という有名なメディアで取り上げられたことがあります。

日本語版はコチラ

中国語版はコチラ

張「最初はそれは嬉しかったですよ。この活動を知った現地の多くの若者たちが、同じように日中の友好へ行動してくれるようになるかもしれないって」

しかしながら待っていたのは厳しい現実。

この記事は当然SNSを通じて中国の色々なソーシャルメディアでシェアされました。そしてそのコメント欄には、批判的な意見ばかり…。「偽善」「中国人の敵」「女のコとハグしたいだけのスケベ野郎」など。中には身の危険を感じるような過激な書き込みもあったと言います。

ご覧いただいておわかりかと思いますが、人民網の記事も当然活動の本質にまで迫る事はできず、「日本にいる中国人の学生が軽い若者ノリでやってる活動」という印象を与えてしまったという側面もあるかもしれません。それにしても…

 
張「自分もヘコみましたし、両親も危ないからもうこんな活動はやめてほしい、と。ただ、良かれと思ってやったことでも、悪い事をしても、結局何か事を起こせばちょっとしたコトで叩かれる時代。かと言って自分は叩かれるのが嫌だから何もしないのはもっと嫌です。両親にも真剣にその想いを伝えて、今でも全力で活動を続けてます(笑)」

 
強いなあ。自分にできない事をやってのける他者に対し、必ず否定的な意見をぶつける人間がいるのはどこの国もどの世代も一緒。だから私は張くんに言いました。中国で張くんを貶めた彼らも、日本で自由に活動をする張くんが羨ましかっただけではないのか?

張「僕もそう思います。そうでないとやってられません(笑)」

いいねえ~!んじゃ、オジさんからも便乗してひと言。

炎上が怖くてハグができるか!べらんめい!

 
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【日中交流に関して思うこと】

 
張「確かになかなか接点は作りにくいかもしれないです。ただ現実として決められた日本への留学期間中、『日本で新しい中国人の友達ができた』で終わってしまう人も少なくありません。日本の学生も、中国人留学生に積極的に声をかける事は稀です。人生でとても大きな自分を成長させるチャンスですので、もっと殻を破って自由な交流をしてほしいですね」

 
うーん、ただでさえ社交性に欠ける国民性である日本人。そして「自分がその中国人留学生と仲良くしたいか」より先に、「その中国人留学生と仲良くした自分を、周りはどう見るであろうか?」を考えてしまう日本人。異国の文化を素直に吸収する能力はきっと若い頃のが高いはず。それなのに…。

張「だからそういう場を作ってあげるのも必要ですよね。自分も自分ができるやり方で、少しでも最初のきっかけを生み出していこうと思います!」

 

 

【就職も決まり、さてどう走る20代?】

 
張「レベルにリミットを設けず、自分自身をとことん磨いていきたいです。30歳になった時『どうしてもアイツが必要だ』と言われるように」

張「自分でつくった座右の銘があるんですよ。『百聞は一見に如かず』って」

おいおい、それは君が作った言葉じゃないだろう。このいい場面でパクりとはどういうつもりだい、ちょうしょうさんよう?

張「続きがあるんです。『百聞は一見に如かず』、『百見は一考に如かず』、『百考は一動に如かず』って」

 

 


日本に来て本当の意味を知った「百聞は一見に如かず」

そこで見たものを自分の頭のフィルターを通して考えることの大切さを知った「百見は一考に如かず」

そして考えたらまずはやってみることで発生する素晴らしい何かを知った「百考は一動に如かず」

 

 

勇気を出してたくさんの人々とハグをしてきた張くんらしい、ステキな座右の銘です。最近ちょっとサイズの大きくなったその体で、ガンガン社会に突っ込んで行ってほしいですね!

 

 

【これからの「日中フリーハグ」】

 
張「やめませんよ(笑)。内定をいただいた会社にも、活動を継続する了解は得ています。これからは自分自身がハグを行うだけでなく、新しく参加するメンバーのサポートをしていきたいですね。何度もこの活動がしたい!って思ってもらえるように。誰でも最初はうまくできないですからね」

張「この活動だけでなく、社会人として新しく学生とビジネスパーソンをつなげるような活動もしていきたいです。もっともっと多くの日中の人々が互いの文化を尊重し合えるように。時に相手からもらった何かで、自分自身も大きく変わっていけるように」

 
若者ならではの勢いだけでなく、未来の事も常に考えて行動する张潇くん。人懐っこい笑顔は、日中フリーハグという活動をするにおいて、きっと大きな武器となったに違いありません。

ただ油断は禁物。ちょっと歯車が狂うと、すぐに左のオッサンみたいなやらしい笑い方になっちゃいますんで。

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彼は続けます、この活動を通じて、多くの人の援けをいただいた、と。

それまでは自分一人でも何かを為すことができると思っていた張くん。人はお互い頼り合ってもいいんだと、この活動を通じて学んだと言います。「ハグしませんか?」という看板ひとつとっても、自分の作ったものと作ってもらったものでは全然違う。自分は良い立ち位置でフリーハグの活動をしているつもりでも、アドバイスひとつで劇的に反応が変わる。それは彼にとっては大きな変化。

「自分と親族以外は信用できない」という思想は、今でもひょっとしたら中華民族全体に強く残っているのかもしれません。それでも人は変われる。そして変わるためには何より行動。

それを座右の銘とし、実践している23歳。オジさんたち負けてらんないなぁ。なあに慌てる事はない、当面は経験値で勝つっ、勝ってみせる!(←「頼り合ってもいい」という良い話を全然理解してないヒト)

 

 

こんな感じであっという間に過ぎた濃密対談90分、いつか一緒に面白いコラボができたらなあ。そんな気持ちにさせる男でした。

先ずは新入社員歓迎会でつぶされるないでくださいね!酒たいして強くないんですから(←勝手にカミングアウト笑)

 

最後にもう一度、張くんの活動の動画をリンクしておきます。「日中フリーハグ」、これからもガンバレ!

 

※よろしければ日中フリーハグのFacebookページに「いいね!」お願いします!
 https://www.facebook.com/FreeHugs.for.China.Japan.relations

 

 

【著者プロフィール】

【本炭康典(もとずみ やすのり)】

株式会社メイシージェーン代表取締役
出身地:千葉県 血液型:O型
通称:なっとう、笨蛋、など

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【主な経歴と活動】

明治大学を卒業後、フリーのライターをやったり浅草で人力車を引いたりしながら、いつの間にか中国関連のビジネスに従事する。

2009年に当時勤務していた会社の社内プロジェクトとして、上海に「角谷(上海)貿易有限公司」(http://www.nadou-kadoya.cn/)を総経理として立ち上げ、当時仕事を全然しない部下を強気で解雇して労働局に駆け込まれたりと泣きべそをかきながらも、2014年春の帰国までに同社の商標である「角谷(かどや)」納豆を中国全土に幅広く流通させ、現在同ブランドは高級スーパーを中心に約200店舗の納品を継続している。
尚、同社ホームページの「ご挨拶」ページでは未だに「総経理:本炭康典」となっているが、これは単に同社がホームページ更新をサボっているだけであり、現在同社とは「協業」という関係である。

2014年12月に株式会社メイシージェーン設立。越境ECサイトを立ち上げた瞬間に閉鎖するというお茶目な失敗を経験するも、2015年7月より活動を開始した「とせんばプロジェクト」において日中相互理解をベースとした日中間ビジネスを提唱し、現在はインバウンドを含めた日中間ビジネスを中長期で考える企業様、取り組みたいがどの入り口から入ったらよいか決めかねている企業様、日本展開において助力が必要な中国企業様、といった課題の解決及びサポートを行っている。

自身の上海での生活とビジネスの経験を活かし、「メディアのニュースに踊らされない日中間ビジネス」をコンセプトにしているのが大きな特徴である。

 

株式会社メイシージェーンWEBサイト http://macyjane.co.jp
本炭康典Facebookページ https://www.facebook.com/yasunori.motozumi

 

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